どうも、ナル(@naru_runa0610)です!
今日は猫の殺処分より路上死が圧倒的に多いという話をします。
近年は猫や犬の殺処分への意識が高まり、全国的に殺処分数は減少しています。
しかしその裏で意外と知られていないのは、野良猫の路上死の件数です。
今日はこのことについて知っていただきたく記事にしました。
この記事を読んで欲しいのは下記のような方です。
この記事を読んで欲しい人
猫の保護活動に興味がある人
全ての日本人
そして、この記事を読んでいただくとこのようなことがわかります。
この記事を読むとわかること
今後の保護猫活動の課題と解決策
猫の路上死とは?
はじめにですが、猫の路上死の定義です。
野良猫や外に出た飼い猫が事故や病気等で外で死んだ状態を言います。
自治体によって定義付けが一部違ったりありますが、
私のブログではこの定義でお話します。
猫の殺処分件数と路上死件数の現状
日本の猫の殺処分頭数は2017年の環境省データによると、34,854頭です。
かなりの頭数が殺処分されているのがわかりますね。
しかし、5年前、10年前のデータと比較すると実はかなり少なくなっています。
2007年の猫の殺処分頭数 200,760頭
2012年の猫の殺処分頭数 123,400頭
2017年の猫の殺処分頭数 34,854頭
以前にも記事にしましたが、自治体により統計を取る際の定義が違います。
なので正確な数字ではないと思いますが、殺処分については確実に減少しています。
殺処分の定義についてはコチラをご覧下さい
では路上死の件数についてはどうでしょうか?
実は路上死については、全国でまとめられたデータがありませんでした。
なので全国の路上死の頭数は不明です。
しかし、一部で公表している自治体もありました。
参考までにその数字をあげておきます。
猫の路上死頭数
- 福岡県福岡市 5,291頭(2017年)
- 大分県大分市 2,631頭(2013年)
- 宮城県仙台市 2,573頭(2017年)
コチラを見ていただければわかりますが、
たった3つの市の路上死頭数だけで10,495頭です。
年度が違うため一概には言えませんが、
2017年の全国の殺処分頭数が34,854頭なので、
3市の路上死頭数の合計だけで、全国の殺処分頭数の約30%になります。
全国での総数はいったいどれほどになるのかちょっと想像できません。
おそらく殺処分頭数の10~20倍以上の路上死があるのではないかと思います。
今後の保護猫活動の課題と解決策
近年は動物後進国と言われた日本でも、
殺処分頭数を少なくするための取り組みが国や自治体、
保護活動団体などでかなり活発に行われるようになりました。
そのかいあって、全国での猫の殺処分頭数は年々減少しています。
最初に数字もあげましたが、10年前と比べると20%以下まで減少しています。
私は今後の保護猫活動の課題は「外にいる猫を減らすこと」だと思っています。
今の人間社会で猫が外で自由に行動するのはあまりにも危険すぎます。
では具体的にどうすれば外にいる猫を減らすことが出来るでしょうか?
私が考えるのは大きく以下の2つを行っていくことです。
外にいる猫を減らすためにやるべきこと
- 地域猫活動をおこない将来的に野良猫を減らす
- 室内飼育が猫の飼育の常識と啓蒙・啓発活動をおこなう
1つめは、地域猫活動をおこない将来的に野良猫を減らすことです。
行政と保護活動団体や保護活動家の努力のかいあって、
考えが少しずつ浸透していっているように思います。
もちろん、まだまだ理解が得られていない部分や、正しい知識不足で
間違えた活動が行われていることもあるようなので、その部分は今後も
啓蒙・啓発していかなければならないと思います。
地域猫活動についてはコチラをご覧下さい
そして2つめは室内飼育が猫の飼育の常識ということを広めることです。
この2つめが特に課題だと私は考えています。
都市部では猫の室内飼育の意識が高まってきているように思います。
しかし、まだまだ地方部では、家の内外を自由に行き来するスタイルが多いように感じます。
実際、私の地元は宮崎の田舎ですが、首輪をした猫を、
塀の上や道路、屋根の上などいろんなところで見かけます。
この意識改革をしていかなければ、外で活動する猫を減らし、
路上死の不幸な猫を減らすのは難しいと思います。
まとめ
まとめます。
猫の殺処分頭数と路上死頭数の現状は、
現在の日本での猫の殺処分頭数は34,854頭(2017年)
現在の日本での猫の路上死頭数は全国での統計データがないが、
殺処分頭数の10~20倍の路上死があるのではないかと思われる。
今後の保護活動の課題と解決策は、以下の2点である。
- 地域猫活動をおこない将来的に野良猫を減らすこと
- 室内飼育が猫の飼育の常識ということを広めること
そしてこの2点を進めていくには、啓蒙・啓発活動を地道におこない、
地域猫活動の理解と猫の室内飼育の理解を浸透させなければなりません。
最後にこれは私の思いですが、
広めることができたら不幸になる猫がきっと減ると思います。
理解を広めるという活動は、一番簡単にできる保護猫活動だと思います。
お金が必要なわけではないし、直接保護するような負担もありません。
ただ身近な人からで良いので、ここで知ったことを伝えてくれたら、
それが立派な保護活動になると私は思います!
それでは今日もまた一歩
猫と人の理想郷が近づきますように!