地域猫活動ってなに?【曖昧な定義でトラブルも】

どうも、ナル(@naru_runa0610)です!

今日は地域猫活動についてです。

「地域猫」という言葉を聞いたことがありますか?

この記事を読むと、地域猫活動とはなんなのかがわかります。

合わせて地域猫活動の問題点についても詳しく解説します。

 

 

地域猫と地域猫活動とは?

近年、「地域猫」「地域猫活動」という言葉はそれなりに浸透してきているように思います。

 

しかし、

どういう猫が地域猫なの?

どんな活動が地域猫活動になるの?

こういった疑問をもっている人も多いと思います。

 

実際、地域猫の明確な定義はありません。

明確には決まっておらず、その地域ごとに若干の違いが見られます。

 

ここでは一般的によく言われる地域猫と地域猫活動について、

私の意見も含めながら解説します。

 

 

地域猫とは?

まず地域猫とはどのような猫のことを言うのかです。

・特定の飼主がいない猫

・地域住民が合意したうえで共同管理(不妊・去勢、エサやり、トイレ清掃など)している猫

おもにこの2つの条件に当てはまる猫をいいます。

 

 

地域猫活動とは?

地域猫活動とは、

特定の飼主のいない猫を、不妊・去勢し地域住民の了承を得て、

地域住民やボランティアの協力で管理し、

一代限りの命を見守る活動を言います。

最終的には飼主のいない外猫をなくすことが目標です。

 

具体的にはおもに以下の3つです。

・TNRによる不妊・去勢

・水、エサやりの管理

・トイレの管理

 

 

地域猫活動が必要となった背景

地域猫活動がはじまった背景には、

全国各地でおきている、野良猫と地域住民とのトラブルがあります。

 

保護活動家や保護団体が捕獲し、里親をさがし、

野良猫の数を減らす活動をされていますが、

猫の繁殖力は非常に強いため、追いついていないのが実情です。

 

実際の地域コミュニティでは、住民と野良猫という単純な問題ではなく、

もっと複雑な問題も起きています。

 

 

野良猫と、救いたい人と、疎ましく思う人

実際の地域コミュニティでは、以下の3者が存在します。

・野良猫

・地域住民(野良猫を救いたい)

・地域住民(野良猫を疎んでいる)

 

そのことにより、野良猫と住民の問題だけでなく、

地域住民同士でもトラブルがおこることがあります。

 

具体的には、野良猫がかわいそうとエサやりをする住民A

エサやりに集まってきた野良猫から庭に糞尿をされ怒った住民B

このようなトラブルが大小起こります。

 

他にもトラブルの主な原因は、以下のようなものがあります。

・ゴミ袋を荒らされる

・なきごえがうるさい

・無計画にエサやりをしたために野良猫が増えた

本当は野良猫はいないほうがいいです。

全ての猫が、飼主がみつかり室内飼いの猫として生きれる、

それが本当は一番です。

しかし、現状野良猫の数が多く、いきなりそうできません。

地域猫活動とは、こうした地域コミュニティの野良猫問題を解決するための苦肉の策なのです。

 

 

地域猫活動の始め方と手順

地域猫活動を行うにあたり、まずは地域の動物愛護センターや保健所に聞いてみることをオススメします。

すでに地域猫活動を行っている人や団体がいればそこでわかりますし、

もしなかったとしても、行政の支援や情報が得られます。

 

 

1地域住民との話し合い

まずは地域住民との話し合いが必要です。

地域住民の理解と協力がないと、絶対に成功しません。

 

これは行政の協力を得るのべきだと考えます。

市区町村によって対応の差はあるようですが、

地域住民との話し合いに同席し、説明等協力を得れる場合があります。

 

正直なところ個人の提案で、地域住民の理解を得ることは非常に難しいと思います。

 

 

2ルールなどの計画を立てる

地域住民の了承が得れたら、次は詳細な計画を立てます。

最初にすべきことは、猫の頭数把握です。

 

そのあとに不妊・去勢手術のスケジュールや、

エサ・水やりの場所や時間設定、トイレの設置場所などを決めます。

合わせて、誰が何をするのかも決めておかねばなりません。

 

 

不妊・去勢手術に関しては、該当地域によりますが、

自治体負担がある場合がありますので、確認しましょう。

 

3継続的な管理

継続的な管理が非常に大事です。

 

定期的な集会などで情報交換をおこない、

みんなが役割をはたせているか、確認する必要があります。

 

例えばエサやり担当のAさんが、仕事の都合で難しくなったなど。

随時確認と、担当変更などが必要です。

 

 

4里親を探す

地域猫として見守られた猫といえども、結局は外で生活をおくる外猫です。

当然、事故や病気のリスクは室内飼いの猫とは比べ物になりません。

 

外で暮らす猫の過酷さはこちらに詳しく書いています。

 

1日も早く里親を見つけ、地域猫が減っていくように努力する必要があります。

 

地域猫活動の問題点

地域猫活動には、これから改善するべき課題もあります。

以下のような課題がおきている地域もあるようです。

 

・地域猫が動物虐待のターゲットになりやすい

置きエサに毒物を入れられたり、人馴れしたことにより捕獲されるなど。

 

・地域猫の頭数増加

TNRが不十分だったり、エサやりにより他エリアからの野良猫流入や心無い飼主の遺棄。

 

一例ですがこのような問題がおきています。

 

 

まとめ

地域猫活動は地域住民みんなの協力があってはじめてできる活動です。

反対住民が1人でもいると、非常に難しくなります。

 

反対する人の多くは、地域猫活動の内容がしっかり伝わっておらず、

誤解しているケースが多いです。

 

やはり最初の地域住民との話し合いが非常に大事です。

あくまで野良猫を減らすための活動であることをしっかり伝え、

理解を得れるようにすることが重要です。

 

猫のためにも、人のためにも、地域猫活動をおこないながらも、

家族にしてくれる里親を見つける活動にも力を入れるべきだと思います。

 

1日も早く、野良猫がいない世の中がくると良いですね!

 

それでは今日もまた一歩

猫と人の理想郷が近づきますように!

 

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事