ペットの終生飼養、私のブログを読んでくれている人には
「そんなの当たり前じゃん」
「みんな知ってるよ」
そんな声が聞こえてきそうな話ですね。
しかし残念ながらペットの終生飼養について「常識」ではない人たちがいるのが現実のようです。
今回、ペットの終生飼養について書こうと思ったのは、私自身が、ツイッター等見ている中で終生飼養されず捨てられってしまった猫や犬を多く目にする事があったからです。
これを機会に私自信も今一度ペットの終生飼養について考え、その考えを1人でも多くの人に伝えていきたいと思います。
目次
ペットの終生飼養とは?
ペットの終生飼養とはどういう事かですが、読んで字のごとく「終生」生まれてから死ぬまで「飼養」育て養う事です。
当たり前の事ですが、よく考えると実際はものすごく大変な事です。飼う動物にもよりますが、猫や犬で今や平均寿命は約15歳とのデータもあります。
はじめから軽い気持ちで飼うのは論外ですが、ちゃんと終生飼養するつもりでも、15年以上の歳月は人間の生活も大きく変わります。
15年後の自分や家庭を想像してみる
例えば30歳の夫婦と7歳の子供の3人家族が子猫を飼いだしたとします。30歳夫婦に子供1人、子供も小学生くらいで落ちつてきてペットを飼おっかなんて結構理想的な家庭を思い浮かべますね(^_^)
しかしそれから15年後はどうでしょうか?夫婦は45歳となり、子供は22歳、子猫も立派な15歳のシニア猫です。
何事もなくこの15年後をむかえられていたならそれは何の問題もなく、人も猫も幸せな事だと思いますし、そうあって欲しいと思います。
ですがこの15年間の間、この家族におこりうる出来事をいろいろと考えてみると、終生飼養をおびやかす要因は少なくないように思います。ここで少しどんな出来事が起こりうるか考えてみます。
1転勤による転居
職種にもよると思いますが、35歳〜45歳くらいはサラリーマンであれば転勤も多い時期だと思います。転居先でペット可の住居が見つからない事で、ペットが飼えなくなるという事が考えられます。
2子供の成長や成人
飼いだした動機が子供が欲しがったからというのはよくある事だと思います。最初から家族で終生飼養を考えていればよいのですが、飼っていた子供が興味をなくしたり、進学や就職で家を出たりすることで、飼えなくなる事が考えられます。
3飼っている動物の病気や老化
15年もの月日があれば当然動物にも怪我や病気、老化があります。
3その他の要因
病気や事故だったり、子供のアレルギー、離婚や親の介護等、その他の要因も考えるときりがないほどあると思います。
猫や犬などの愛玩動物を捨てることは犯罪です
そもそもの話ですが、動物の終生飼養については法律にも明記されています!
動物の所有者は、その所有する動物の飼養又は保管の目的を達する上で支障を及ぼさない範囲で、できる限り、当該動物がその命を終えるまで適切に飼養すること(以下「終生飼養」という。)に努めなければならない。
動物の愛護及び管理に関する法律 第3章 第1節 総則 第七条の4
いかなる理由であれ猫や犬などの愛護動物を捨てることは犯罪です!
愛護動物を遺棄した者は、百万円以下の罰金に処する。
動物の愛護及び管理に関する法律 第6章 罰則 第四十四条の3
15年以上の月日を考えると本当にいろいろな事があると思います。しかし仮にペットではなく自分の子供だったら?それでも手放すのでしょうか?そんなことはしないでしょう。(まれにニュースでいますが…)なんとか一緒に暮らせる条件を整えるはずです。
猫や犬も家族としてむかえたいじょうは、同じように考えてください!
まとめ
残念ながら現在の法律では、愛護動物の遺棄は罪となりますが、終生飼養については努力義務となっています。いたしかたない(いたしかたないなど認めたくありませんが…)事情によりどうしても飼養継続が困難な場合は、譲渡先の手配等行い、それでも引取先が見つからない場合は動物愛護管理行政担当組織(俗に言う動物愛護センターや保健所)で引き取られることになります。
そこで次の家族と出会えれば良いですが、見つからなければ殺処分となってしまいます。
私は殺処分されそうな猫を救いたい!殺処分をなくしたい!という思いから保護猫カフェをしたいと思いました。しかしそれだけでは永遠に保護活動を疲弊しながら続けなければならないのでは?と思いました。
終生飼養の徹底を啓蒙・啓発することが殺処分を減らす事につながるのではと思います!