どうも、ナル(@naru_runa0610)です!
今日は室内飼いをしている猫にもマイクロチップは必要なのかという話をしようと思います。
合わせてマイクロチップ装着の費用と装着した場合のメリット、デメリットの話もしようと思います。
結論からいうと、室内飼いの猫でもマイクロチップ装着はほぼメリットしかないです。
目次
マイクロチップとはどういうものか?
そもそもマイクロチップとはどういうものなのか?
ここでは機械的な詳しいことは省略します。規格が〜とか、コードが〜とか難しいし覚える必要はないです笑
ようはものすごーく小さな識別番号が登録されたチップを体に埋め込むことで、迷子になった時など、それを読み込み飼い主が判明するものです。
マイクロチップには、いくつかの規格があります。
日本で使用されているマイクロチップはISO基準準拠のFDX-Bという規格です。
マイクロチップは他にもISO基準準拠のHDX、ISO基準非準拠のマイクロチップのFDX-A等ありますが、日本で動物用に流通していません。
そのためAIPO(動物ID普及推進会議)のデータベースへのデータ登録も受け付けておりません。
少し難しい話になりましたが、日本の動物病院で猫や犬に装着できるマイクロチップは統一されているようなので、動物病院で正規で装着すればもんだいありません。
室内飼いでもマイクロチップがあると良い理由
では室内飼いの猫にマイクロチップを装着するとどういったメリットがあるか見てみます。
1不意に逃げ出した時に特定できる
猫は室内飼いでも100%の脱走対策はなかなか難しいです。
出かける時に玄関からや、網戸を破ってや、病院に行く時にキャリーから逃走したり…
もし逃げ出して誰かが保護してくれた場合、マイクロチップ装着していれば飼い主の特定が可能です。
2地震や火事などの災害で逃げ出した時に特定できる
近年、日本だけではないですが、大きな地震や台風、大雨などの災害が増えているように思います。
一緒に避難できず、自宅が損壊した場合は猫が逃げ出してしまいます。
迷子になった猫はどうなるのか?
では迷子になった猫たちはどうなるのでしょうか?
猫は逃げ出しても近くに隠れている場合が多いですが、逃げ出す時は何かに驚いたりパニックになっているケースも少なくありません。
その場合は、遠くまで逃げてしまって帰ってこれなくなる場合もあります。
すぐ見つかれば良いですが、もし探しても見つからず、誰かが動物愛護センター(保健所)へ届けたら、原則約1週間の収容ののち殺処分となります。
※収容ルールは施設によって異なります。
もちろんこれは最悪のケースです。しかしそうでなくても飼い主が判明しなければ、譲渡対象になることは間違いありません。
マイクロチップ装着のデメリット
ここまでマイクロチップを装着することのメリットを説明してきました。
では逆にデメリットはどうでしょうか?
最初に言いましたが、デメリットはほぼありません。
しかしマイクロチップ挿入は獣医師にしかできない医療行為です。100%安全ということはなく、非常に低い確率ですが以下のようなリスクもあります。
1マイクロチップの迷入
マイクロチップ挿入でおこる問題の中で一番多いのが迷入です。
マイクロチップの挿入位置は通常、「背中の肩甲骨間よりやや頭側の正中線上」となっています。
マイクロチップの迷入とは、その場所からマイクロチップが別の場所へ移動してしまうことです。
これが間接部などへ移動してしまうと痛みが生じてしまう危険性があります。
マイクロチップ挿入後数日のあいだ安静にすることでこのリスクはほとんどなくなるようです。
2麻酔や挿入時の事故
麻酔による事故は人間でも起こり得ます。猫の麻酔リスクは、健康な猫で約0.1%、疾患のある猫で約1%ほどです。非常に低い確率ですがリスクはゼロではありません。
また2000年代初期の話ですが、逆に麻酔を使用しないことで、挿入時に猫が暴れ誤った位置に挿入され死亡したケースが報告されています。
3その他のデメリット
・注射部位肉腫
注射部位肉腫とは猫特有の病気で、注射した場所に腫瘍ができるというものです。
マイクロチップ挿入の注射が特別なりやすいということはなく、予防注射も同じです。
・MRI撮影時に邪魔になる
MRI撮影時に影響を及ぼすことがあるようです。原因は磁気によるものや、チップ自体が患部にある場合に撮影できないなど限定的な低リスクのようです。
・費用がかかる
費用は動物病院により異なりますが、数千円から1万円ほどです。(ちなみに福岡市獣医師会HPによると4,500円くらいとのこと)
その他の費用としては登録料として1,000円必要です。
まとめ
現在はまだまだ日本では認知度が低く、猫のマイクロチップ装着率は5%以下しかないようです。
しかし正確な数値はわかりませんが、動物愛護先進国の多いヨーロッパなどでは、かなり高い装着率のようです。
しかし、日本でも今国会での成立を目指す動物愛護法改正案に、犬猫のマイクロチップ装着の義務化がもりこまれているようです。
内容的にはペットショップで販売される犬猫に限定されそうですが…
それでもこの流れが広がって飼い犬猫全てへのマイクロチップの装着が義務化されれば保護猫や保護犬の環境はガラッと変わるのではないかと思います。
なんせ捨てた猫や犬の飼い主が全て判明するんですから!
そのためにはマイクロチップリーダーも普及させる必要があると思います。調べたところ動物病院でも設備のないところがあるようなので…
低価格で個人や保護団体で使えそうなものもあります。
本当はそんなんじゃなく、みんながむかえた家族と最後まで幸せに過ごせる世界が良いのですけど…
綺麗事だけでは世の中は変わらないのも事実だと思うので、ある程度の強制力は仕方ないのでしょうね。
それでは今日もまた一歩
猫と人の理想郷が近づきますように!