保護猫の所有権は?【飼猫か野良猫かの確認は必須です!】

どうも、ナル(@naru_runa0610)です!

今日は保護猫の所有権についてです。

 

最近は、テレビやインターネットでの情報発信や、

日々保護活動に尽力されている団体さんや個人活動家さんのおかげで、

「保護猫」

「保護猫活動」

この言葉も珍しいものではなくなってきました。

 

しかし、そのなかでいろいろな問題が生じているのも事実です。

 

 

そんななかで今回は保護猫の所有権について書きたいと思います。

 

この記事は、

  • 保護猫活動を行なっている人
  • 保護猫活動に興味がある人
  • 捨て猫を拾ってどうするればいいかわからない人

このような人に見ていただきたいです。

 

保護猫の所有権は?飼猫か野良猫かの確認

お外にいる猫ちゃんを保護しました!

まず何からするべきでしょうか?

 

まず最優先で行うことは、

健康状態の確認と、

その猫が野良猫なのか飼猫なのかの確認です。

 

健康状態の確認については、費用はかかりますが、

動物病院へ連れて行くのが確実です。

そうすることで、健康状態だけではなく、後で書きますが、

マイクロチップの確認も可能です。

※ただし近年はパルボウイルスなどの感染症の流行もあります。

特に病気が疑われる場合は、まず病院へ電話連絡し、

状況を伝えてから行くようにしましょう。

 

パルボウイルスの危険性について詳しくはコチラをどうぞ

 

保護した猫が飼猫であれば、当然所有者(飼主)に返さなければなりません。

ここでは野良猫なのか飼猫なのかの2つの確認方法を書きます。

 

1首輪や衣服、マイクロチップ等の飼猫の形跡

首輪や衣服を付けていたり、マイクロチップの挿入があれば、

飼猫である可能性が高いです。

それでも断定できないのは、悲しい話ですが

動物を捨てる飼主の存在があるからです。

 

マイクロチップの有無は、マイクロチップリーダー(読取機)で確認できます。

動物病院(設備の無い病院もあるので要事前確認。)で確認できる他、

今では個人でも購入することができます。

 

マイクロチップについての詳細はコチラをどうぞ

 

2不妊・去勢手術の跡

不妊・去勢手術跡がある場合は飼猫の可能性が高いです。

こちらも断定はできません。

年々手術の技術が高まっていることもあり、

手術痕がわかりにくくなっています。

 

さらに近年では地域猫活動の広がりもあり、

TNR活動で不妊・去勢手術された猫が外に戻されているケースもあります。

TNRでの不妊・去勢手術の場合は手術の証として

耳をV字カットした「さくらねこ」となっている場合がほとんどです。

※地域や保護主によってはカットされていない場合もあります。

 

地域猫活動やTNR活動についての詳細はコチラをどうぞ

 

 

猫を保護したとき最初に必ずやるべきこと

猫を保護した場合に必ず行わなければならない大事なことがあります。

警察に届けることです。

これは保護した猫が飼猫であろうと野良猫であろうと必要です。

そしてこれをしておくことで後々トラブルを回避することができます。

 

「え?飼猫の場合はともかく、野良猫でも警察に届けるの?」

と思われた人も多いと思います。

なぜ野良猫でも警察への届出が必要かというと、

飼猫と野良猫の確実な判断が難しいからです。

 

前項目で飼猫か野良猫かの判別法を書きましたが、

どれも確実に判断できるものではありません。

である以上は、警察に届けておかないと、

後から飼主が見つかった場合トラブルとなる事があります。

 

一例を挙げおくと、保護した猫が飼われていた形跡がなかったので、

野良猫と思い里親募集をし、無事里親さんが見つかりました。

しかし後日飼主と名乗り出た人がいました。

 

こんな状況になったとします。

この時もし警察に届出をしていなければ、

猫の所有権が不明確なため、トラブルとなってしまいます。

 

こうなると泥沼です。

かなり個性的な特徴がある子であれば、

例えば飼主を主張している方に写真でも見せてもらえば

判断できるかもしれません。

しかし、多くの場合は判断が難しいのが実情です。

 

こういったトラブルを避けるためにも、

必ず警察への届出をおこないましょう。

そうしておけば、3ヶ月以内に所有者(飼主)が名乗り出なかった場合、

届出した人の所有物として所有権が発生します。

 

他に、地域の動物愛護センターや保健所へ迷い猫の届けが出ていないかの確認も必要です。

ここに情報があれば飼猫の特定につながります。

 

ここで一点注意してもらいたいことは、

警察への届出は必須ですが、引き渡しはやめていただきたいです。

警察が引き取った場合、動物愛護センターや保健所へ移送されることになり、

結果、命の期日が付く状況となります。

 

また、全項目でも書きましたが、動物病院の受診もするべきです。

費用はかかりますが、保護したのであればそこまで責任を持つべきだと私は考えます。

 

 

猫を保護したときの状況別対処法

ここでは警察に届出をしたあとに、飼猫と思われる場合と、

野良猫と思われる場合の状況別対処法を説明します。

 

1保護した猫が飼猫と思われる場合

保護した猫が飼猫と思われる場合の対処法です。

  • 動物病院の受診
  • 警察への届出
  • 迷い猫情報の確認(動物愛護センターや保健所など)

以上のことを行なって、飼主が名乗り出るのを待つことになります。

飼主がみつかるまでの期間については、

原則保護した人の責任で預かるべきだと私は考えています。

しかし、住宅事情などでどうしてもできない場合は、

飼主がみつかるまでとの条件の説明や、

もし見つからなかった場合の対応を確認したうえで、

一時的な里親を探す必要があります。

 

もし飼主が名乗り出がなかった場合は、

3ヶ月後に届出た人へ所有権が移ります。

その場合は次に説明する保護した猫が野良猫と思われる場合の

対処法を行うこととなります。

 

2保護した猫が野良猫と思われる場合

保護した猫が野良猫と思われる場合の対処法です。

  • 動物病院の受診
  • 警察への届出
  • 迷い猫情報の確認(動物愛護センターや保健所など)
  • 里親探し(動物愛護センターや保健所など)

以上のことを行い、新しい家族となる里親を見つけます。

この場合も、保護した猫が飼猫と思われる場合と同じで、

基本的には3ヶ月たって所有権が移ってから

里親を募集するのがトラブルが少ないです。

 

もし住宅等々の事情で難しいなら、一時的な里親を条件付きで探すこととなります。

 

 

注意点とまとめ

猫を保護したときの注意点とまとめです。

  • 健康状態のチェック
  • 所有権の確認
  • 保護主は家族がみつかるまで責任を持つ

この3つをしっかり確認してください。

 

猫を保護することは素晴らしい行為だと思います。

ただし、かわいそうだからと気持ちだけで保護し、

病院代はだせない、うちでは飼えないではどうかと思います。

 

他にも、保護して即里親募集というのもみうけられるように思います。

これは本当にトラブルのもとです。

 

一度かかわったなら、その猫ちゃんが幸せな家族にむかえられるまで

責任を持つべきだと私は考えます。

 

そのためにも保護した猫の所有権はしっかり意識しておく必要があります。

保護した猫ちゃんが幸せになるためにも保護主はしっかり責任を持ちましょう!

 

それでは今日もまた一歩

猫と人の理想郷が近づきますように!

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