どうも、ナル(@naru_runa0610)です!
先日こういったツイートを見かけました。
爪切除=ディクロー。
これほど人間のエゴで行う行為は無いと考えています。
爪が生えないように指の第一関節から落とす。
どんな事でも自分に置き換えて考えて欲しい。
爪が無かったら?NYを見習いたい。
猫の爪切除を禁止、NYで全米初の州法成立 https://t.co/il2ISj65zY @cnn_co_jpより
— 猫族オルテ (@maukta0203) July 25, 2019
ニュースの内容はこうです。
ニューヨーク州が、全米で初めて猫の爪除去手術を禁止したというもの。
ん?猫の爪除去手術ってなんだろう?
そんな軽い気持ちで読んだのですが、内容はかなり酷いもの
でした。
今回この記事を書くにあたり、
今まで見たこともない英語の記事をかなり読みました。
もちろんGoogle翻訳を使ってなので、完全に正確な訳はでませんが(^_^;)
この記事は、一人でも多くの人に、猫の爪除去について知っていただきたく書いています。
ぜひ最後まで読んでいただきたいと思います。
目次
猫の爪の除去手術(ディクロー)とは?
猫の爪除去手術とはどういうものなのか?
海外ではディクローといいます。
具体的な手術内容は以下のとおりです。
爪が永続的にはえなくなる手術です。
具体的には、指の先ごと爪を切り取る手術となります。
え?って思いませんか?
指の先を切っちゃうんですよ。
これはあまりにも人間の身勝手な手術だと思います。
なぜ猫の爪を除去する必要があるのか?
猫の爪を除去する理由は何なのでしょうか?
主な理由としては以下の2つです。
- 人間に対してひっかいてケガをさせる恐れがある
- 家具や壁などを爪とぎ行為でボロボロにされる
具体的な例としてはこんな感じです。
- 子供が生まれて猫がひっかいてケガさせるかもしれないから
- 新居に引っ越して家をボロボロにされると困るから
- 一緒に飼っている別の猫と仲が悪く流血のケンカになるから
これを見てみなさんはどう思われますか?
私にはどれも人間の身勝手な都合だとしか思えません。
日本でも猫の爪除去手術はおこなわれている
世界的に見ると、ペット先進国の多いヨーロッパでは
禁止されている国が多いようです。
日本では抜爪手術といわれ合法的に行われています。
しかし、獣医師さんによっては反対されている方もおられます。
そのため、手術を行っていない病院や、子猫の時に限り行なっていたり、
対応はさまざまとなっています。
猫の爪除去手術によるデメリット
では爪除去手術を行うことでのデメリットはないのでしょうか?
結論から言うと、デメリットの方がはるかに多いです。
1痛みが残る
爪除去手術は、指の付け根ごと切除してしまいます。
想像してみてください、
人間でいえば指の第一関節から切り落とすようものです。
人間であれば完治するまで安静にできるでしょうが、猫はそうもいきません。
トイレに行けば砂をかくし、走り回るのを止めるのも難しいでしょう。
そうすると、当然治りは悪くなり傷口が化膿し痛みが続く事も多いようです。
2歩行困難などの後遺症
指先は敏感な神経が集まっているところです。
特に猫は、指先で微妙なバランスをとったり、感触を確認して
歩行やジャンプをしています。
また爪は走るときや、よじ登る時にしっかりと地面や障害物をつかみます。
その爪や指先を失うことは、運動能力の多くを奪うこととなります。
3ストレスがたまる
猫にとって爪とぎは本能的な行動です。
マーキングや、ストレス発散のために行います。
それが出来なくなるのは多大なストレスだと思います。
ストレスがたまるということは、2次的に病気のリスクも高まります。
4他の問題行動が増える
海外での研究によると、
爪除去手術を行った猫は、行っていない猫とくらべ、
トイレの失敗行動が7倍多くなり
人に噛み付くことが4倍多くなり
攻撃性が3倍強くなり
過剰なみづくろいを3倍するようになるとの結果が出ています。
これは③のストレスとも関係してきます。
猫のことをある程度知っている人なら、
このように問題行動が増えてしまうことは予想はできると思います。
トイレの失敗は痛みから砂がかけなかったり、
砂の上を歩くことが痛かったりが考えられます。
噛みつくことが増えたり、攻撃性が増すことについては、
爪がなくなったことで攻撃手段がキバしか無くなったことで噛みつきが増えるのだろうし、
攻撃性が強くなったのは爪と指先が無くなったことで
思うように動けなくなった事へのストレスではないでしょうか?
この研究結果が正しければ、
猫の爪除去手術は問題行動を増やすだけのまったく無意味なものです。
別の対策は?ソフトクローで無傷で対策
猫も人間と同じでいろいろな性格の子がいます。
気性の激しい子、穏やかな性格の子などいろいろです。
気性の激しい子や、いたずらっ子はやはり人や家具をひっかくこともあると思います。
爪の切除手術などおこなわずに対策することはできないものでしょうか?
私はほかの対策でも対応可能だと思っています。
ここでは猫の爪除去手術をおこなわなくても可能な対策を3つ書いておきます。
1しっかりと躾(しつけ)る
猫は躾けることができないと思われていることが多いように思います。
しかし、適切なタイムングで叱ったり、成功したときにご褒美をあげるなど
繰り返し根気よくおこなうことで躾けることは可能です。
もちろん、生まれてずっと野良猫だった子
人間の虐待にあい極度に人間を恐れている子など
難しい子がいるのも事実ですが、
根気強くおこなえば変化が見られるはずです。
2爪の手入れをこまめにおこなう
爪切りをこまめにおこなうことは、人や家具への傷を少なくすることにつながります。
爪切りを嫌がり自分で切るのが難しい場合は、
動物病院やペットサロンなどで500〜1,000円ほどで切ってもらえます。
猫の爪についてはコチラもご覧ください
3ソフトクローを使う
日本ではまだあまり知られていませんが、
ソフトクローといういわゆる猫用のネイルキャップです。
これをつけることによって、猫がひっかいたり爪とぎをしても
皮膚や家具へのダメージを無くすことができます。
柔らかい材質のキャップを爪にかぶせるものです。
専用の接着剤で固定します。
付け方など注意が必要なので、しっかり説明書を確認して装着しましょう。
また購入の際は、サイズも数種類あるので愛猫に合うものをご確認ください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
この記事を読んでくれた人の中には、
私と同じように猫の爪の除去手術について、
全く知らなかった人も多かったのではないでしょうか?
正直私は、人間の都合でこのような手術が行われている現実がかなりショックでした。
動物にとって人間と一緒に暮らすことは
もしかするとそれ自体がストレスなのかもしれません。
しかし、愛情を持って、猫の生態を理解したうえで飼えば、
必ず良い関係を築けると信じています。
人間の都合で猫を傷つることがなくなって欲しいです。
世界中で猫の爪の切除手術が無くなることを私は祈っています。
それでは今日もまた一歩
猫と人の理想郷が近づきますように!